転勤族の妻で「仕事をしたいけど、どんな仕事ができるのかわからない」そう悩む方も多いのではないでしょうか?
また転勤妻は夫の転勤の都合に合わせて自分の住む場所を移動させるので、仕事をすること自体をためらう方もいらっしゃると思います。(私も初めての転勤ではそう考えていました)
ただ私の実体験としては、転勤族の妻でも仕事は可能ですよ。
転勤族でも仕事をしたいと思う方はぜひ挑戦することをお勧めします。
ここでは転勤族の妻歴7年目の私が、実際に働いた方法や、見聞きした転勤族の妻の働き方についてご紹介したいと思います。
コロナ下を経て、転勤族の妻の働く選択肢が増えたことを実感
私が結婚した当初は、正社員、派遣、パートなどどこかに所属して働くことが当然で、転勤族の妻は資格や特技が無い限り、働くことはなかなか難しいように感じていました。
ところがここ7年間世の中を見ていると、働き方が多様化してきてどこでも働ける環境が整ってきつつあると感じています。
転勤族の妻でこれまで働くことを諦めていた方も、やる気さえあれば働くチャンスはたくさんありますよ。
転勤族の妻が働くことをおすすめする理由
転勤族の妻こそ仕事をすることをおすすめします。
その理由は、転勤族の妻は仕事を持たないと自分の居場所が「家庭だけ」になりがちだからです。
ずっと同じ地域に住んでいれば、家族や友達が身近にいて仕事をしていなくても、誰かと繋がったり、ストレスを発散させることもできます。
ですが仕事をせず夫の転勤先についていく人生を選ぶと、家族以外との繋がりを持つことが難しいということをこれまで私自身実感してきました。
家族との関係がずっと上手くいけばいいのですが、家族に全て依存していますと何かトラブルが起きたときに自分自身が辛くなる可能性が高くなります。
自分自身の心の拠り所を増やすためにも、将来家庭内で何らかトラブルがあったときのリスクを避けるためにも、転勤族妻こそ仕事をすることをおすすめします。
転勤族の妻におすすめな仕事は「自分の得意を活かせる仕事」
転勤族の妻はただでさえ新しい環境に慣れるのに大変です。
慣れない環境だからこそ、自分がやってみて楽しい・得意だなと感じるお仕事をするのがおすすめですよ。
まずは自分がこれまで「楽しい」「得意」と感じた経験を洗い出してみて、どんな仕事なら楽しくできるかと考えてみるといいです。
自分にとっての「楽しい」「得意」がわかったら、それを仕事にしていくといいですよ。
転勤によって場所が変わってもブレずに続けていくことで、それが自分のスキルになっていくはずです。
STEP①自分の「得意」と「好き」を洗い出す
まずは自分の得意と好きを洗い出します。
「パソコンが得意」「人と接するのが楽しい」など些細なことでもいいので、どんどん書き出していきます。
STEP②自分の「得意」と「好き」を活かせる仕事が何か考える
自分の「得意」と「好き」がわかったら、どんな仕事なら自分を活かせるか考えていきます。
ピンとこない場合には、求人情報誌を見ながらこれなら活かせそうだなと考えていくといいです。
例えば「パソコンが得意」と「人と接するのが楽しい」を組み合わせると、パソコンを扱う接客業が該当します。
ここから「受付」「パソコンインストラクター」など探してみるとマッチする仕事が出てくることに気が付きますよ。
STEP③希望する仕事の求人情報をチェックする
働けそうな職種がわかったら、求人情報を見て問題なく働けそうかチェックしていきます。
働きたいと思う仕事があっても「長期で働ける方募集」となっている場合には、応募しても難しい可能性があります。
ただ一見難しそうと思っても、面接してみると気に入ってもらえることもあるので、ダメ元で応募してみるのも有りだと思います。
STEP④自分に合う仕事を見つけたら、転勤先でも続けてスキルにする
一度やってみてやりがいがあると思った仕事は、新たに転勤した先でも続けてみるのがおすすめです。
自分にとっては些細だと感じるスキルでも、継続して磨いていくことで、他の人と差が付くスキルになりますよ。
転勤族の妻はどんな働き方がある?
転勤族の妻の働き方についてご紹介します。
これらは、これまで私が転勤族の妻になってから経験した働き方と、実際に知り合った転勤族妻の方の働き方や見聞きした情報を参考に書かせていただきました。
全てを網羅はできてはいないので、その点はご了承ください。
①スキマバイト・単発派遣
スキマバイトや単発派遣に登録するメリットは転勤の時期を気にせず働ける点です。
転勤で退職することで迷惑がかかるのでは?と気になってしまう方に特におすすめです。
メリット
- 転勤の時期を気にせずOK
- 誰でもできる簡単な仕事が多い
- 人間関係が合わなくても、その日に終えることができる
デメリット
- 毎回違う場所で働くため、人間関係とスキルが築きづらい
②短期バイト
短期間同じ場所で働くため、集中してお金を稼ぐことが可能です。短期間同じ仲間と働くので、その土地でちょっと仲良くできる人を作れる可能性もあります。
短期間集中して働ける方におすすめです。
メリット
- 短期間集中して働くので、それなりに稼げる
- 知り合いができる可能性がある
- 人間関係が合わなくても、短期間で終えることができる
デメリット
- せっかく仕事を覚えても、期間が終了すると仕事がなくなる
- それなりに覚える仕事量が多い可能性がある。
③チェーン店のバイト
飲食のチェーン店、コンビニバイトなどは全国どこの店舗でもやり方が統一されているので、一度覚えてしまえば全国どこでもやっていけることがメリットです。
経験者であれば、転勤族でも雇ってもらえる可能性が高いです。
メリット
- 仕事を一度覚えてしまえば、全国どこでも働けるようになる
- 経験を積めば、どこにいっても雇ってもらいやすい
デメリット
- 仕事は一緒でも、人間関係は転勤の都度やり直す必要がある。
④個人事業主やフリーランス
個人事業主やフリーランスは雇い主がいないので、自分の好きな場所で好きな時間だけ働ける点がメリットです。
ただし収入を増やせるかは、その人の成果次第です。
メリット
- 転勤があっても仕事に影響がない
- 一人で働けるので気楽
- 子どもがいても仕事を継続しやすい
- 収入に上限がないので、正社員で働くより稼げる可能性がある
デメリット
- 成果をあげないと、稼げない可能性がある
⑤事務職系の派遣やパート
事務職系の仕事のスキルを積みたい方におすすめです。
地方では案外事務職のスキルのある方が不足していることもあるので、事務系の仕事が気になるようであれば挑戦してみるのもいいと思います。
雇い先に迷惑がかからないよう、転勤の可能性があることは予め伝えて応募しましょう。
メリット
- 事務職系のスキルを積める
- 体への負担が、接客や作業系の職種よりも少ない
デメリット
- 事務職は人気があるので、受かるのが難しい場合がある
- 転勤があることを伝えると、面接で不利になる可能性がある
⑥転勤可能な正社員
同じ会社で働くことでキャリア、人間関係、収入を維持することができます。
もし現在妻が転勤可能な正社員として働いていて、今後転勤妻になる可能性がある場合には、仕事を辞めずに夫の転勤先で働くのも選択肢に入れておくといいと思います。
メリット
- 同じ会社でキャリアを積める
- 同じ会社の人間関係を維持できる
- 他の働き方をするより稼げる可能性が高い
デメリット
- 同じ会社だとしても、転勤先で都度仕事や人間関係を築く必要がある
⑦自分のスキルを活かせる正社員や派遣社員
もし突出した専門スキルがある場合には、転勤先で正社員として応募するのもおすすめです。
引く手あまたな職種で経験やスキルがある場合には、即雇ってもらえる可能性があります。
メリット
- 自分自身が持っている専門スキルを活かせる
- 高度なスキルを持っていると雇ってもらいやすい
- 給料が高い可能性がある
デメリット
- 雇い先で都度仕事や人間関係を築く必要がある
⑧医療系専門職の仕事
医療系の資格(看護師など)がある場合には、資格を活かして働く方が多いです。
医療系の資格を持っていると、転勤族でも雇ってもらえる可能性は高いです。年齢関係なく働ける点もメリットです。
メリット
- 持っている資格を活かして働ける
- 他の職種に比べて給料が良い
- 転勤族でも雇ってもらいやすい
- 年齢関係なく働ける
デメリット
- 資格取得が難しい
- 雇い先で都度人間関係を築く必要がある
転勤族妻の仕事の探し方
転勤族の妻が仕事を見つけるには以下の方法があります。
これらは実体験や、調べた情報を元に挙げさせていただきました。
スキマバイトや派遣に登録する
単発で働くにはスキマバイトのアプリや、派遣会社に登録が必要です。
スキマバイト「タイミー」は自宅で簡単に登録できるので、気になる方は登録しておくといいですよ。
私のタイミーで働いた体験談は次のリンクで掲載しています▼
地域の仕事情報紙から探す
駅などに置かれているフリーペーパーで探すこともできます。正社員から短期バイトまで幅広く掲載されているので、一度は目を通しておくと良いと思います。
ハローワークで探す
家の近くのハローワークに登録すると、仕事探しと応募が可能になります。
直接窓口で相談することも可能ですし、求人の閲覧だけならインターネットですることも可能です。
ハローワークの窓口で応募したい旨を伝えると、窓口の方がその場で応募可能かどうか電話で確認してくださいます。
オンライン上の求人情報から探す
ネットの求人情報から探すのも便利でおすすめです。
登録すればそのままオンライン上で応募もできるところも多いので、電話で直接応募するのが苦手な方にもおすすめです。
夫の知り合いのツテで紹介してもらう
転勤先に夫の知り合いの方がいる場合、ツテで仕事を紹介してもらえる場合もあります。
私も夫の同僚のツテで実際に仕事先の紹介を受けたことがありました。
あまり期待しすぎない方がいいですが、「仕事があれば紹介して欲しい」としつこくない程度に周りに伝えておくと、チャンスが巡ってくる可能性があります。
もし機会があれば周りに仕事がしたいと伝えておくといいですよ。
バイト先のツテで紹介してもらう
私の実体験ではありますが、転勤先で短期バイトをしていると、「こういう仕事があるんだけど興味ある?」と声をかけられることが何度かありました。
ただ紹介してもらうには短期のアルバイトでも人間関係を大事にしながら、丁寧に仕事をすることが大事だと思います。
これもあまり期待はせず「こんなこともあるんだな」と参考にしてもらえるといいと思います。
自分のスキルを売れそうなスキルマーケットに登録する
自分の特技を売ることができるサービスに登録するのもおすすめです。
一例ではありますが、特技に応じて下記のサービスが利用できます。
- CaSy(家事が得意な方)
自分のスキルを磨いてお金にすることができるので、やりがいを感じられますよ。
資格を取得してから、求人に応募する
勉強する時間と環境とやりたいという強い意志がある場合には、思い切って希少価値のある難関資格に挑戦するのもいいと思います。
医療系の資格などは一度取ってしまえば一生ものです。資格を取得して自分の価値を上げてから、仕事を探すのもおすすめですよ。
また転勤族が合わなくて地元に帰りたいと言う方は、思い切って地元の公務員試験を受けるという選択肢を考えてみてもいいかもしれません。
まとめ
転勤妻生活7年を経て、転勤妻こそ仕事をする方が良いと言うことをつくづく実感してきました。
仕事をして収入を得ることで、自分に自信がつくし、自分のためにお金を使ってあげることができます。
それに自分の居場所を家庭以外にも作ってあげることで、自分の中の精神のバランスを保てると思います。
考え方は人それぞれで「働くのはやっぱり難しい」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、少しでもやってみたいと言う気持ちがあるならば自分のためにもぜひ挑戦して見て欲しいなと思います。
以上、転勤族におすすめの仕事と仕事の見つけ方をご紹介致しました。